こんにちは味噌人です。
今日は4月10日から始まる第77期名人戦第一局の前夜祭の様子を書いていきたいと思います。
名人戦第一局前夜祭と言えば将棋界の前夜祭の中でも最も華やかかつ盛大に行われ、毎年人気の棋士が多く参加することで有名です。
行ったことがないという方は是非このレポートをご覧いただき、来年以降の参考にして頂ければと思います!
Contents
前夜祭とは
将棋界における前夜祭とは、タイトル戦の前日の夜にタイトルホルダーと挑戦者、招待された棋士や関係者、タイトル戦主催者などにより、将棋ファンやマスコミなどに向けて開催される一大イベントです。
タイトル戦は全国各地のホテルや旅館で対局が行われることが多いので、会場は開催場所となっている宿泊施設のパーティー会場や近隣施設で行われるのが通例ですね。
前夜祭では
- 主催者挨拶
- 将棋連盟代表挨拶
- 乾杯
- タイトルホルダー、挑戦者の紹介
- 両対局者への花束贈呈
- 両対局者による挨拶
- 両対局者退場
- 立ち合いの棋士等による戦型予想などを含めたフリートーク
- サイン入り色紙や直筆扇子抽選会などの余興
- 閉会の挨拶
といった形で進行されるパターンが多いです。
ここにご当地名産品贈呈やゆるキャラなども含めたフォトセッションなど開催都市要素が盛り込まれたりもしますが、基本的には上記の要素が基本になっています。
夜に開催という事で豪華な食事もふるまわれ、立食形式で料理を楽しみながら、ゲスト棋士の方々と話をしたり、一緒に写真を撮ってもらったり、場合によってはサインを貰ったり(禁止の事も多いです)出来るという、将棋ファンにとってはこの世の楽園のような空間、それが前夜祭です。
名人戦前夜祭レポート
参加するためには
連盟のHPを通じて事前予約が必要です。
抽選の可能性有と書いてありますが、実質的には希望者全員当選の模様です。
例年3月中旬~下旬辺りが応募期間ですね。
当選していたらこのような招待状(ハガキ)が開催の前の週辺りに届きます。
会場
名人戦第一局は東京文京区にある『ホテル椿山荘東京』が対局場所となっており、前夜祭も椿山荘のパーティー会場で行われます。
椿山荘は非常に格式の高いホテルで、日本庭園が有名ですね。
結婚式会場としても素晴らしく私も何回か出席したことがありますが、料理が抜群においしいです。
名人戦のポスターがお出迎えです。
今年は対局を前面に打ち出した渋い構図ですね。
会場は1階のボールルームで入り口はこんな感じ。
立食で300人程度収容出来るそうですが、昨年は羽生九段のタイトル100期獲得を目撃するためか600人近く集まったとのことです。
私は去年も参加していたのですが、確かに混雑具合が殺人的で、動線の確保にも苦労した記憶があります。
壇上はこんな感じ。
将棋イベント全てに共通する超重要ポイントですが、基本仕切りが緩やかなことが多いので
とにかく会場の最前列を確保する
ことをオススメします。
前夜祭とは直接関係ないのですが、プログラムにないイベントが突発的に始まったり、入場が特段通告なく促されたりするので、情報を得やすい最前列にいるのが良いです。
私もその例にならい、今回の前夜祭でも会場入口近くでスタンバっていると、特に事前告知や整列なくぬるっと会場への入場が始まりますので、流れに乗って早速ど真ん中をキープ。
この辺りはその後の動線も含めて、どの場所を選ぶかセンスが問われるところですね。
観る将も常連になってくると、どの先生がどの辺りに座る&立つ、サイン会や撮影会はどの場所でやる等が分かってくるそうです…。
超能力かな?と思うんですが、慣れてくるとホントに分かるようになるのが不思議です。
ただ私はそこまでのセンスがないので、とにかくセオリー通り最前列&中央。
この位置は見やすく、写真も撮りやすいんですが、後ろの人のためにかがむ必要があるので、ある程度身長がある男性は腰を痛める前提でお願いします。
開会~対局者入場・主催者&会長挨拶・乾杯~
定刻18時にいよいよ開会。
この部分の細かな説明は省きますが、主催者あってのタイトル戦なので主催者挨拶ではとりあえず全力で拍手します。
末永くスポンサードしてほしいですからね。
ちなみに佐藤会長の挨拶は真面目一辺倒かと思いきや、必ずここで笑ってねというポイントを入れてくれるので個人的には面白いです。
歓談の時間~参加棋士一覧~
乾杯が終わると歓談の時間です。
時間はおおよそ30~40分。
この時間は極めて重要で会場にいる棋士や女流棋士の方々とトークや写真撮影ができます。
ちなみに佐藤名人&豊島二冠とのフォトセッションタイムも同時に開催されますが、基本的に希望者は全員撮ることが出来るので、他の先生方との交流を優先します!
何気に途中退席される先生もいらっしゃいますしね。
まぁ、この判断が最悪の結果を招いたのですが、それはまた後ほど。
参加棋士
この日参加していた棋士&女流棋士の方々は私が確認した範囲では
- 佐藤天彦名人
- 豊島将之二冠
- 佐藤康光会長 〇
- 森内俊之専務理事 〇
- 森下卓常務理事
- 鈴木大介常務理事
- 島朗九段
- 田中寅彦九段
- 深浦康市九段 〇
- 中村修九段
- 三浦弘行九段 〇
- 松尾歩八段 〇
- 中田功八段 〇
- 戸辺誠七段 〇
- 千田翔太七段 〇
- 田村康介七段
- 金井恒太六段 〇
- 田丸昇九段
- 斎田晴子女流五段 〇
- 香川愛生女流三段 〇
- 中村真梨花女流三段
- 加藤桃子女流三段
- 和田あき女流初段 〇
- (追記)中川大輔八段
- (追記)石井健太郎五段
- (追記)櫛田陽一七段
- (追記)石田直裕五段
- (追記)島井咲緒里女流二段
※(追記)となっている棋士は他の参加者の方から情報頂いた先生です。お教えいただき感謝です!!
あと、坂東香菜子先生もいらっしゃいましたね。(〇は一緒に写真を撮って頂いた先生)
これだけのオールスターが一堂に会したわけです。
前夜祭が将棋ファンにとってどれだけ素晴らしいイベントなのか、これだけで伝わりますね!!
ちなみに画像は肖像権の関係がありますので、差し控えさせていただきます(*_*)
もしご興味ある方は私のTwitterアカウント
https://twitter.com/misojinndayo
でご覧頂けましたら幸いです。
写真撮影ワンポイント
ちなみに『棋士の先生と写真を撮りたいけど一人で来てるし、声のかけ方も分からない』という方は、とりあえず列が出来ている先生の後ろに並ぶのが一番だと思います。
前夜祭やイベントでは暗黙の了解として前後のファン同士で写真を撮りあう、というルールがありますので流れにさえ乗っかれば
- 先生と写真を撮る
- 会話する(列がある場合は手短に)
- 次の人の写真を撮る
という一連の動きをスムーズにこなすことが出来ます。
列があるので、深い話は出来ないのですが、初めて参加したのでとりあえず記念に1枚撮りたい!という方は有効な手段だと思います。
なお、観る将を極めし方の中には、2時間という短時間で天彦名人と豊島二冠のフォトセッションに参加しつつ、ほぼ全員の出席者と写真を撮るという神業をサラリとこなす方もいます…観る将界も奥が深いですね(*_*)
フォトセッション終了
私も上記の流れに沿って順調にお目当ての先生との写真撮影や会話を楽しんでいたのですが、そこで無情の通告
『フォトセッションは現在並んでいる方で終了とします』
…はい、並んでなかったです(´;ω;`)
時間的に判断してまだ大丈夫だろと高をくくっていたら、タイムリミットを越えてしまい、天彦名人を応援しに来たのに話も写真撮影もできないという悲しい事態に…
これは失態ですね…皆さんも参加される際は優先順位を明確にして、並ぶときは早く並ぶことをお勧めします( ノД`)
佐藤名人&豊島二冠挨拶
フォトセッションが終わると
- 佐藤名人と豊島二冠への花束贈呈
- 豊島二冠の挨拶
- 佐藤名人挨拶
- ゲスト棋士による戦型予想
が行われました。
豊島二冠の挨拶中に言葉がとんでしまったのかしばし無言になる場面がありましたが
『豊島先生頑張って!』
という男性ファンからの熱いエールを受けて無事挨拶をされていました。
佐藤名人は挨拶は手慣れたもので、桜の話や関係者への感謝など述べられていました。
そんな両者に共通したポイントは
奨励会時代からのライバルで名人戦を戦えるのが楽しみ
という熱い思い。
年齢こそ天彦名人が3つほど上ですが、棋士番号が前後なんですね。
明日は同世代の熱いライバル対決を期待したいです!!
ちなみに名人戦を戦う2人は、棋士番号的にちょうどゲスト棋士の戸辺七段と金井六段に挟まれる形となっています。
それを立会人の島九段が『そろそろ戸辺七段と金井六段の名人戦が見られるかも』
といじっていました(^^)
閉会
両対局者が退場すると再度の歓談時間です。
こちらも30~40分ありますが、内容的には重複するので省略します。
そして歓談が終わり、中締め、閉会となって前夜祭は終了です。
帰り際に扇子のプレゼント。
名人戦第一局の前夜祭はお楽しみ抽選会がない代わりにプレゼントといったところですね。
個人的には天彦名人の揮毫が凄く好きです!!
まとめ
駆け足で前夜祭の様子を振り返りましたがいかがだったでしょうか?
多くの棋士・女流棋士の先生が集まる貴重な場ですし先生方はとにかくファンに優しいので、一回足を運んでみてはいかがでしょうか?
ハマること請け合いですよ!!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました、コメントなど頂けましたら幸いです。
それでは次の記事『【女流棋士人気NO.1は誰だ?】83名が選んだ将棋女流棋士人気ランキング2018 トップ10』でお会いしましょう!