こんにちは味噌人です。
今日は第68期王将就位式・祝賀パーティーの様子を書いていきたいと思います。
就位式というと少しかしこまったイメージで
『参加してみたいけどなかなか勇気が出ない…』
『自分が行っても場違いなのでは?』
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな心配は全くの杞憂ですので、是非このレポートをご覧いただき、参考にして頂ければと思います!
Contents
就位式とは
概要
将棋界における就位式とは、タイトルを獲得した棋士に対しタイトルホルダーであることを示す就位状や賞金目録、副賞など授与し、タイトルホルダーとなった事を内外に示すとともに、その功績を称えるイベントです。
就位状の名称あれこれ
ちなみに就位状の名称はタイトルにより異なります。
名人:推戴状
竜王:推挙状
叡王:就位状
王位:就位状
王座:允許状
棋王:就位状
王将:贈位状
棋聖:就位状
渡すものが就位状でなければ、渡すものの名称に合わせて式も『贈位式』や『推挙式』なのでは?とも思いますが、全て就位式と呼ばれています。
個人的には名人の推戴状、王座の允許状が語感的に好きです。
ちなみに女流のタイトル戦ではこんな感じ。
女王:就位状
女流王座:就位状
女流名人:就位状
女流王位:就位状
女流王将:表彰状
倉敷藤花:???
倉敷藤花だけ分かりませんでした…どなたかお教えいただけると助かります(*_*)
会場
就位式は基本的に都内のホテルなどで行われます。
名人戦の椿山荘、竜王戦のセルリアンタワー東急ホテルなど、タイトルによっては毎年同じ場所で開催されることもありますね。
就位式の流れ
- 主催者挨拶
- 将棋連盟代表挨拶
- 来賓挨拶
- タイトル獲得者への就位状、副賞授与
- 祝辞
- タイトル獲得者による謝辞
- 乾杯
- サイン入り色紙や直筆扇子抽選会などの余興
- 閉会の挨拶
といった形で進行されるパターンが多いです。
ファンの参加の有無
就位式はほぼ確実に一般ファンの参加可能な前夜祭と異なり、一般ファンの参加がないパターンも多くあります。
タイトルによっては去年はファン参加なし、今年はファン参加可能と、年ごとに変わることもあり、将棋連盟HPなどに目を通して就位式の参加資格が公表されるのを待つ必要がありますね。
開催時間
前夜祭と異なり、就位式は平日の日中に開催されることがほとんどです。
豪華な食事もふるまわれ、立食形式で料理を楽しみながら、ゲスト棋士の方々と話をしたり、一緒に写真を撮ってもらったり、場合によってはサインを貰ったり(禁止の事も多いです)出来るという、将棋ファンにとってはこの世の楽園のような空間、それが就位式です。
王将就位式レポート
参加するためには
王将の主催者であるスポーツニッポンの王将就位式係まで電話連絡し、予約する必要があります。
就位式は基本的に平日昼間開催ということで、すぐに定員がいっぱいになるということは少ないようです。
今回は開催の一週間前にこのような通知が届きました。
参加費用は10,800円
ただし、立食とはいえ高級ホテルのランチビュッフェと渡辺王将のサイン入り色紙が貰えるので、十分におつりがくる値段です。
会場
会場は東京ドームホテル。
その名のとおり東京ドームの真横にあり、その立派な外観に早速けおされ気味です。
中に入ると王将戦名物の勝者罰ゲームパネルがお出迎え。
少し見えにくいですが、全て渡辺王将の直筆サイン入りです!!
会場はこのような感じ。
広さは大体立食で最大200人位収容できるほどでしょうか。立派な会場です。
会場前方には副賞や贈位状、王将盾が置かれていたのでパチリ。
副賞はACミラン仕様の特注ユニフォーム。サッカー好きの渡辺王将らしいですね。
前に王将位を獲得された時もユニフォーム選んでたような?
贈位状カッコイイですね。
段位免状もこれと同じ仕様なんですよね…そう考えると欲しくなってきます。
王将盾。光り輝いています。
羽生善治九段の名前の多さ…流石ですね!
参加者層
前夜祭と異なり圧倒的に関係者が多いですね。
まぁ、平日昼間ですから当然と言えば当然ですが。
一般ファンの参加は30~40人程度でしょうか?
会場全体でみると100人以上はゆうにいるのでファンは1/3程度に見えます。
一般ファンの内訳はイメージですが、女性が5割、ある程度年を召した男性が4割、若い男性は1割といった所。
ちなみに関係者は圧倒的に男性だらけなので、男性が参加していても全く浮きませんのでご安心を!
若い男性も主催者関係者や将棋支部?などの関係者らしき方が多くいました。
服装
男性はスーツであればOKです。
万能ですね、スーツ!
女性は『シティーホテルのディナーに行く格好』から『結婚式の二次会用ドレス』位の装いですね。
年齢層はやや高めですので、皆さんしっかりとしたフォーマルファッションです。
開会~王将入場~挨拶
定刻になると開会し、王将が入場。
紋付羽織袴姿が凛々しいです。
ちなみに画像は肖像権の関係がありますので、差し控えさせていただきます(*_*)
もしご興味ある方は私のTwitterアカウント
https://twitter.com/misojinndayo
でご覧頂けましたら幸いです。
主催者挨拶が終わると佐藤会長による挨拶。
渡辺王将が四連勝でタイトル奪取したことを褒めたたえつつも、『ここ20年間で4-0は3回だけですが、その内の2回は私が羽生さん相手に負けたものです』をと自虐で笑いをとるのも忘れません。
佐藤会長ちょっとお堅い雰囲気がありますが、挨拶では必ず笑いどころを作ってきて上手いですよね。
その他には『タイトルホルダーで渡辺王将が最年長となったので、若い世代相手に壁になるべく頑張ってほしい』と言っていたのも印象的でした。
贈位状・副賞授与
挨拶に引き続き贈位状・副賞の授与式です。
贈位状を授与される際の厳かな雰囲気も良いですが、副賞のユニフォームが手渡された際の渡辺王将の嬉しそうな照れ笑いが、王将獲得のこみ上げる嬉しさを表しているようで素敵でした。
ちなみにユニフォームの背番号は68。
第68期王将位にかけてのものですね。
祝辞~宗桂~
祝辞は前にイベントレポートで取り上げた『宗桂〜飛翔の譜〜』の初代編集齋藤紘史さん。
渡辺王将が監修となった経緯や監修としての活躍を卓越したトーク力で流ちょうに語り、会場の笑いを誘っていました。
この祝辞の中で『渡辺王将が将棋界の第一人者だと知り、名義だけ借りて実際には若手にやってもらう形でもいいかと思っていたけれど、渡辺王将が棋譜からプロットまで作ってくれるほど熱心で、超一流の人間の凄さを知った』と言われていましたが、渡辺王将はやはり完璧主義者なんですね。
趣味にも仕事にも妥協を許さないスタイル…憧れます。
謝辞
いよいよ本日の主役、渡辺王将の謝辞です。
王将戦勝者罰ゲーム
謝辞においては、王将位を獲得しての率直な気持ち、関係者への感謝、今後の展望を語られていましたが、やはり一番注目された発言は
『王将戦の勝者罰ゲームが緩くないか心配』
というスポニチへの挑戦状でした!
観る将の間で王将戦勝者罰ゲームへの期待感が高まる中、今年は正直これで大丈夫なの?という感覚だったようですね。
うーん、ストイック(笑)
沖縄対局では縁起物の『白ヘビ』を持たされるのかと思いきや、普通の写真で拍子抜けしたという発言からも、勝者罰ゲームへの並々ならぬ意欲を感じます!!
そのあと、スポニチから『来年は凄いものを考えている』との言葉もあり、ますます王将戦勝者罰ゲームから目が離せないですね。
大阪王将による将棋めし
渡辺王将の推しとして、大阪王将による新しい将棋めしの展開も話題に上がりました。
お楽しみ抽選会後に早速渡辺王将が大阪王将のハッピを着て餃子の食玩を持ち広告塔になっていましたが、将棋めしコラボ、さらには罰ゲームにも絡んできそうですね。
乾杯~写真撮影
乾杯の後は歓談。
関係者が多いからか前夜祭ほどファンもガツガツとした感じがなく、会場も非常に雰囲気の良い明るく朗らかな空気感。
参加していた棋士としては
- 佐藤会長
- 森内専務理事
- 鈴木常務理事
- 田中九段
- 斎田女流五段
- 竹部女流四段
が確認できましたが、今日の目的は渡辺王将と写真を撮ること!
とりあえずランチビュッフェを一通り楽しんでから、すぐに渡辺王将との撮影会に並びます。ちなみに食事はかなりのハイクオリティーでした!
入場時に手渡されたサイン入り色紙を手に、念願の渡辺王将とのツーショット!!
サイン色紙は4枚目にしてようやく『大望』以外をゲットできました。
会話は先日『宗桂イベント』も参加させていただきました!ということと、翌日に迫っていた棋聖戦挑戦者決定戦をかけた菅井先生との大一番応援しています!という内容。
渡辺王将はいつも以上に上機嫌でした!
やっぱり就位式は勝負事が完全に終わった後だからか、前夜祭とはうってかわってリラックスした状態でイイですね!!
また先日宗桂イベントでサインを頂いた星野先生とパチリ!
宗桂面白いので、皆さんも買いましょう!!!
抽選会
ファンの参加者が30~40名と想定される中、入り口に飾ってあったパネル4枚と、記念扇子4本をかけた結構当たるだろう抽選会がありました…が、私は見事何も当たらず((+_+))
日ごろの行いの悪さが出ましたね…残念。
パネル超欲しかったのですが、来年またリベンジですね!!!
終わりに
抽選会後は中締めがあり、閉会。
帰り際には渡辺王将自らお見送り頂けるという有難いサービスが!!
大満足で帰路につきました。
さらに出口ではこんなものも貰いました!!
大阪王将さんよりギフト引換券!!
応募券かと思いきや引換券で、しかも結構な量のものをプレゼント頂けるとのこと…大阪王将好きです!!
まとめ
行く前は少し緊張していた就位式ですが、結果的には前夜祭以上の大満足のイベントでした。まとめると
- 雰囲気が非常に明るい
- 主役が上機嫌&サービス精神旺盛
- ファン割合が少なく抽選会が楽しみ
このような所が魅力ですね。
繰り返しになりますが、もう勝負が終わっているので前夜祭のような緊張感がなく、参加者もひたすら場を楽しむといった様子だったので、前夜祭以上に参加しやすいイベントだと感じました!!
皆さんも是非就位式に足を運んでみてはいかがでしょうか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントなど頂けましたら幸いです。
それではまた次の記事『【徹底検証!】将棋で初段になるまで平均何年かかる?~114名のアンケートから分かった真の平均とは?~』でお会いしましょう!