こんにちは味噌人です。
皆さんは人気将棋棋士といえば誰が思い浮かびますか?
どの業界に置いても、プロとして活動している以上、ファンからの人気は重要な指標です。それは実績や強さが第一の将棋界においても変わりません。
現役タイトルホルダーが人気なのか、数々の実績を積み重ねたレジェンドが人気なのか、それとも強烈な個性の持ち主が人気なのか、やっぱりカッコイイ若手が人気なのか…今日の記事はそんな疑問にお答えしたいと思います!
ということで、今回は2019年12月にTwitter上で行った『将棋棋士人気ランキング2019』の1~10位を紹介します。
気になる将棋棋士の順位をどうぞご覧ください!!
Contents
人気ランキング
1位(前年1位→) 羽生善治九段
【出典:将棋連盟HP】
1位はやはり昨年のチャンピオン羽生善治九段でした。
誰もが知るスーパースターにして、将棋界唯一の国民栄誉賞受賞者であり、実績においては永世七冠資格保持者である羽生九段。
タイトル獲得数99期という圧倒的実績と将棋に対する求道者的な姿勢から、ファンからは「将棋星人」などと呼ばれることもあります。
現在はA級順位戦でも負け越しているなど苦しい状況が続きますが、タイトル100期という節目に向け再起が期待されますね。
2位(前年8位⤴) 木村一基王位
【出典:将棋連盟HP】
2019年悲願の初タイトルとなる王位を獲得し、史上最年長初タイトルという事で将棋界のみならず世間から大きく注目を集めた木村王位。
その効果もあり昨年の8位から大きく順位をあげ、棋界屈指の人気者である藤井猛九段、スーパースター藤井聡太七段を押しのけ2位となりました。
解説名人として有名であり、その話術は棋界NO1と言われています。
3位(前年2位⤵) 藤井猛九段
【出典:将棋連盟HP】
序盤戦術の革命家にして、竜王3連覇の実績を持つ遅れてきた羽生世代、藤井猛九段が惜しくも順位を下げ3位となりました。
藤井猛九段が創造した戦法「藤井システム」は多くの将棋ファンを魅了するだけでなく、将棋界の序盤に革命を起こし、その後の多くの戦法に影響を与えました。
また現在は解説やイベントにも引っ張りだこで、適度に自虐を交え笑いを取りつつ、ファン第一の分かりやすい解説をするトーク術にも定評があります。
愛称は「てんてー」「鰻屋」など
4位(前年5位⤴) 藤井聡太七段
【出典:将棋連盟HP】
将棋界の歴史を次々と塗り替えているスーパースターである藤井聡太七段が昨年から順位を一つ上げ4位にランクイン。
史上最年少でのプロ入り、デビュー29連勝、中学生にして名人・竜王を倒して朝日杯獲得、高校1年生で七段昇段という圧倒的な実績から、将来羽生九段を越えることが期待される正真正銘の天才です。
常にマスコミに囲まれながらも動じない胆力を持ち、受け答えも常に冷静かつ的確と、将棋以外の側面も魅力に溢れていますね。
2019年はA級棋士相手に王将リーグを戦い抜き挑戦権獲得まであと一歩と迫るなど、将棋ファンからますます注目あつめており、今年こそタイトル挑戦が望まれるところですね!!
5位(前年4位⤵) 佐藤天彦九段
【出典:将棋連盟HP】
羽生九段を破り名人位を獲得した実力者である佐藤天彦九段が昨年から順位を一つ下げ5位で登場。
クラシック音楽や西洋芸術から、ファッション、インテリアに至るまで造詣が深く、若いころには獲得賞金のほとんどをファッションやインテリアに使ってしまったというエピソードもあるなど、その情熱は相当なもの。
ファンの間では貴族の愛称でも親しまれています。
穏やかで人をそらさない好青年であり、解説等も非常に上手いです。
今年度は3連覇中であった名人位を失い、他棋戦でも目立った活躍が出来ていないなど苦しい時期が続いていますが、前名人としてそろそろタイトル挑戦・獲得が期待されています。
6位(前年3位⤵) 豊島将之竜王・名人
【出典:将棋連盟HP】
2019年史上三人目となる竜王・名人の称号を得た天才棋士である豊島竜王・名人が昨年から3つ順位を下げ、まさかの6位となりました。
幼い頃から神童として周囲の期待を一身に受け、小学生棋士、最年少名人を嘱望されながら、中々結果を残すことが出来なかった豊島名人。
しかし、2018年に棋聖のタイトルを獲得すると、王位、名人、竜王と次々とタイトルを奪取し、一躍棋界の顔となりました!!
2020年はタイトルの初防衛が望まれますね。
愛称は「きゅん」
7位(前年11位⤴) 斎藤慎太郎七段
【出典:将棋連盟HP】
若くして王座のタイトルを獲得した西のイケメン王子が昨年から大きく順位をあげ7位にランクイン。
詰将棋を愛していると公言されており、その実力は詰将棋解答選手権で2度も優勝するほどです。
現在B級1組で昇級争い2番手につけるなどA級への昇級、再度のタイトル挑戦が期待される俊英です。
8位(前年9位⤴) 渡辺明三冠
【出典:将棋連盟HP】
初代永世竜王、永世棋王と2つの永世称号を持つ、史上4人目の中学生棋士。
羽生九段との初代永世竜王を賭けた番勝負での3連敗4連勝での防衛、王座20連覇阻止など大舞台で力を発揮する勝負師タイプですが、記録阻止役として強いヒール扱いを受けることも。
歯切れのよい明快でわかりやすい解説、ぬいぐるみ好きという意外性、深い競馬愛などその個性豊かなキャラクターから根強いファンも多いです。
昨年度は勝率・連勝の自己記録を更新しましたが、今年度も豊島名人から棋聖を奪取し、自信最多タイとなる三冠へ復帰、また将棋界最高勝率の更新も視野に入れる渡辺三冠。
現在A級順位戦を無敗で勝ち進んでおり、悲願の名人挑戦なるかが注目ですね。
8位(前年6位⤵) 山崎隆之八段
【出典:将棋連盟HP】
将棋フォーカスの前司会者としても有名な関西の実力派棋士。
棋界屈指のトーク力を持ち、常に一線をギリギリ超えてくる過激トーク、泉のように湧き出る自虐、微妙に相手を困らせてしまう絶妙ないじりなどが人気の秘訣です。
順位戦A級昇級やタイトル獲得経験こそないものの、一般棋戦での優勝回数は8回と超一流棋士と言える実績を有しています。
今年度はB級1組において降級候補となるなど厳しい状況ですが復活、そしてさらなる飛躍が望まれますね。
10位(前年14位⤴) 菅井竜也七段
【出典:将棋連盟HP】
振り飛車党次期総帥と目される関西のホープ。
その独創的な序盤戦術や作戦がハマった時の圧倒的な強さは、藤井九段を彷彿とさせます。
現在B級1組で昇級レースのトップを快走しており、2020年はA級、タイトル戦での活躍が期待されますね。
ランキングの方法
調査手法
Twitter上で実施した企画「#好きな順に将棋棋士を5人書くと人気ランキング化」の結果を1位5点、2位4点、3位3点、2位2点、1位1点で集計。
実施時期
2019年12月21日~30日
調査対象
私のTwitterアカウント@misojinndayoのフォロワー約4,600人とリツイートによる拡散を見て参加した方々。
投票の傾向
最低5人の将棋棋士を知っている必要があるため
「将棋の人は藤井君とひふみんと羽生さんしか知らない」
といった一般の方やライトファンによる投票はないものと思われます。
よって、世間一般の知名度やライトファンからの支持を争うタイプの人気投票ではなく
『ある程度コアな将棋ファンによる人気ランキング』
となっておりますので、その点ご了承ください。
ランキング結果一覧
1~10位の獲得票数や総得点は以下の通りです。
まとめ
皆さんランキング結果はいかがだったでしょうか?
今年は昨年度からの推移が見られなかなか興味深い結果となったのではないでしょうか??
また投票の実施時期に活躍していた棋士が上位にランクインしている傾向があり、将棋棋士の人気はやはり実力と密接に結びつくと感じられました。
人気棋士ランキングは今後も年1回実施したいと考えており、2020年版も2020年冬に実施予定ですので、ご協力頂けたら嬉しいです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
コメントなど頂けましたら幸いです。
それでは、また次の記でお会いしましょう!