こんにちは味噌人です。
今日は将棋フォーカスの新MC陣について書いていきたいと思います。
将棋フォーカスとは?
そもそも将棋フォーカスをご存知ない方もいらっしゃるかと思いますので、簡単に説明すると
- NHK教育で毎週日曜日10時~10時30分で放送中の将棋情報番組
- 主に「OPトーク」→「将棋講座」→「特集」の流れで放送
- 将棋講座は初心者向けらしい(たまに超難しい)
- 特集は多岐にわたるが例を示すと「1分切れ負け将棋」「NHK杯名局プレイバック」「アマチュア将棋大会への密着」「棋士人生を追う」等々ポップな雰囲気でありながら意外に硬派なつくり
- 2018年度の司会は「山崎隆之八段(棋士:関西所属)」「中村太地七段(棋士:関東所属)」「伊藤かりん(乃木坂46)」
以上のような感じです。
今回は新年度から司会が変わるということで将棋界に激震が走っているわけです!!(多分)
将棋フォーカス新MC陣は?
今回の公式発表により新たにMCとなったのはこれまでと同じく3名
- 高見泰地叡王(棋士:関東所属)
- 都成竜馬五段(棋士:関西所属)
- 向井葉月(乃木坂46)
それでは、一名ずつ見ていきましょう!
新MC 高見泰地叡王とは
- 神奈川県横浜市出身
- 1993年7月12日生まれの25歳
- プロ入りは18歳
- 順位戦:C級2組 竜王戦:4組
- 仲の良い棋士:(同年代)八代弥六段、三枚堂達也六段(年上)阿久津主税八段(年下)佐々木大地四段etc
言わずと知れた、若きタイトルホルダー。
昨年新たに一般棋戦からタイトル戦となった叡王戦を勝ち抜き、金井恒太六段との決勝7番勝負を4連勝で制し叡王ドリームを実現させ、一躍タイトルホルダーとなった棋界のシンデレラボーイです。
人当たりがよく、礼儀正しく、誰にでも分け隔てなく接する好青年ですね。
普及活動への参加率は棋界屈指で、関東近郊の将棋祭り、イベントに参加すると体感的に3回に1回は会えるのでは?というほど熱心です。
ファンとの会話も聞き上手でありながら自分からも積極的に話を振るなどサービス精神旺盛で、タイトルホルダーとは思えないほどフレンドリーかつ話しかけやすいところも魅力。
将棋にそこまで詳しくない観る将の方や女性ファンへの配慮も完璧で、実際に会うと一発でその魅力に引き込まれファンになる女性も多いとか。
個性豊かな棋士が揃う将棋界において、上からは可愛がられ、下からは慕われ、同世代からはいじられるあたり、次世代リーダーの素質があるのではないでしょうか。
まだまだ棋界では希少な大卒(立教大学)の棋士でもあります。
関東所属ということで、今回は中村太地七段の後任という立ち位置でしょうか?
ただ、持ち味が切れと毒のある軽妙なトーク術ということで、ポジション的には山崎八段が近いですね。
新MC 都成竜馬五段とは
- 宮崎県宮崎市出身
- 1990年1月17日生まれの29歳
- プロ入りは26歳
- 順位戦:C級1組 竜王戦:5組
17世名人資格保持者であり、光速流の異名を持つ「谷川浩司九段」唯一の弟子にして、棋界屈指のイケメンとして名高い都成五段。
性格はよく「真面目」「誠実」「実直」と評されていますね。
その洗練されたルックスとは裏腹に、プロ棋士の養成機関である奨励会に年齢制限ギリギリまで在籍し、勝ち越せなかったら即退会という厳しい状況のなかプロ入りしたという経験を持つ苦労人でもあります。
トークはやや硬い所もありますが、関西人らしく積極的にボケていく一面もあり、そのギャップが面白いです。
フリートークの能力を試される人間将棋(戦国時代をモチーフに武者姿の人を駒に見立てて将棋対局をするイベント)では、『トークショーでイケメン棋士と言われてニヤニヤしておったな?』という振りに対して『自分ではそう思わぬが、皆がそういうならそうなのだろう』とハニカミながら答え、観客の笑いを誘っていました。
関西所属ということで、今回は山崎八段の後任という立ち位置なはずですが、性格的には中村七段の方が近いかもですね。
しかし、高見叡王と都成五段の組合せを見る限り、NHKは「イケメン棋士」と「トークが上手い棋士」の組合せが好きですね。
新MC 向井葉月とは
そして、個人的に一番驚きの人選であった乃木坂46『向井葉月』さん。
前任の『伊藤かりん』さんは、女優の『岩崎ひろみ』さんからバトンタッチを受けました。
なので、今回はまた女優さんや文化人などの別路線の人がMCになるのでは?と予想していたんですが、アイドル路線が継承されましたね。それも同グループ!
伊藤かりんさんは将棋界やイベント現場でも極めて評判が良かったですし、その信頼感に寄るところが大きそうですね。
さすが『かりん様』!!
さて、向井さんのプロフィールですが
- 乃木坂46の3期生となる東京出身の19歳(前任の伊藤かりんさんは2期生)
- 身長152センチと小柄
- 将棋は駒の動かし方を知っている程度
- 乃木坂46ではCDの表題曲を歌う『選抜』ではなく『アンダー』
- 性格は真面目で頑張り屋
- いじられキャラで同期からの人望は厚い。
- 大食いキャラ
とういったところでしょうか。
前任の伊藤かりんさんは初回の将棋フォーカスで5級に認定されていましたが、5級は初心者の域は脱しているので、駒の動かし方を知っている程度という向井さんは10級程度の状態からの挑戦となりそうです。
本人は「(向井という苗字にちなんで)向かい飛車を使いたいです! 目標は初段です!」と元気に宣言されています。
将棋フォーカスの女性MCは将棋に詳しくない立場から、視聴者と一緒に様々なことを学んでいくナビゲーターとしての役割が期待されているので、かりんさん曰く猪突猛進キャラの向井さんが初段まで突き進むのを楽しみにしたいです!
伊藤かりんさんは『ブラかりん』というコーナーで諸国漫遊食べ歩きをしていたので、大食いキャラの向井さんは『将棋めし』とコラボするような企画も期待できるかもですね?
まとめ&個人的感想
今回のMC交代では現在のフォーマットをほぼ踏襲することになりましたが、個人的にも棋士2名と初心者の女性アイドルMCというのはバランスが良く、見てて構図が分かりやすいと思います。
やっぱり初心者の方の成長は見てて面白いですし、毎週視聴するきっかけになりやすいですしね。
昨今、女性の『観る将』が増えてますし、そういった女性ファンや興味はあるけどどうやって将棋の世界に入っていけばいいか分からないという方の、道しるべとなる活躍を期待したいです!!
それに男性MC2名はこれからの将棋界の顔になることを期待されているかと思うので、大いに顔とキャラを売って将棋の普及に貢献して欲しいです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました、コメントなど頂けましたら幸いです。
それでは次の記事『将棋のプロ棋士ってなに?~将棋連盟、人数、仕事、棋士になるためには~』でお会いしましょう!