こんにちは味噌人です。
前回は「将棋はお金がかからない?」をテーマに将棋にかかるお金のあれこれについて紹介しました。
今回は「将棋を趣味にしている人はどんな人なのか?」という視点から書いていきたいと思います。
将棋の競技人口は?
日本人のうち何割が将棋をやったことがあるのか?
これを公益財団法人日本生産性本部が発行している「レジャー白書2018」の統計結果から見ていきたいと思います。
レジャー白書2018は2017年の調査結果を対象にしているので、
藤井聡太フィーバー後の数値ですので期待できそうです。
ということで、将棋の競技人口を見てみると
1年に1回以上将棋をやったことがある人は「700万人」
となっています。
日本人の約18人に1人、クラスに1~2人位ってことですね
…うーん、正直多いのか少ないのかよくわからないですが、中央競馬「760万人」とほぼ同じだと考えるとマイナー界のトップクラスという立ち位置でしょうか。
ちなみに藤井七段本格登場前の2016年は「530万人」なので、藤井七段の凄さが分かりますね。
将棋人口の年齢層は?
次に年齢層です。
公益財団法人日本生産性本部「レジャー白書2018」より引用
将棋の競技人口を年代別構成比でみると
- 10代:11.1%
- 20代:10.6%
- 30代:11.8%
- 40代:15.9%
- 50代:12.3%
- 60代:16.0%
- 70代:22.2%
となります。
各世代の人口比も加味すると10代と60代以上が多く、30代辺りの働き盛りの世代で底をうつU字になっている感じですかね。
ちなみに囲碁の競技人口を年代別構成比でみると
- 10代:7.9%
- 20代:10.8%
- 30代:10.4%
- 40代:6.5%
- 50代:3.2%
- 60代:12.3%
- 70代:48.8%
となります。
将棋が囲碁と比較して若年層の取り込みに一定の成果をあげているのは、「ニコニコ動画」や「アベマTV」等のネットでの動画配信文化にいち早く対応した成果といえるかもしれないですね。
将棋人口の男女比は?
次に男女比です。
公益財団法人日本生産性本部「レジャー白書2018」より引用
女性は14%とかなり低いですね。
観る将ブームにより女性が増えたとはいっても、この数値を見る限り引き続き女性客の取り込みは急務ですね!
またこんなデータもあります。
これは将棋人口の内数ではなく、日本人のうち何%が将棋をやっているかをグラフ化したものですね。
このグラフを見ると女性は
- 10代:約5%
- 20代:約1%(ほぼ絶滅危惧種)
- 30代:約2%
- 40代:約5%
- 50代:約1%
- 60代:約1%
- 70代:約2%
となっています。
30代、40代で多くなっているのはお子さんが将棋を始めて、それに付き合う形でやっているのでしょうか?
個人的にもこの統計の数値と、私が将棋道場や各種イベントに行った際の感触はそんなに大差がないですね。
子供とお年寄りが多く、20~30代はかなり少ない。特に女性は付き添いのお母さん以外はごく少数。
ただこれは場所によってもかなり傾向が変わりますので、それはまた後から書きます。
女性は将棋仲間ができにくい?
これまでの結果をまとめると
- 将棋の競技人口はクラスに1~2人程度
- 女性の比率は1~2割
- 20~30代の女性は特に少ない
という傾向が出てきました。
この結果を見た女性の中には、
「せっかく趣味にするんだから友達作りたかったのに…やっぱり将棋趣味にするのがやめておこうかな?」
と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください!!
確かに将棋道場や大会は女性や若い人が少なく疎外感を感じるかもしれません。
けれど、今は空前の将棋ブーム!
女性や若年層に足を運んでもらおうとレディースセミナーや初心者講座はもちろん、変わったところでは女流棋士をゲストに迎えて女性限定のお茶会をやってみたりと、とにかく初心者大歓迎、女性超歓迎なムードが出来てます。
また将棋を観る専門の「観る将」、プロ棋士の写真を撮る「撮る将」、プロ棋士のイラストを描く「描く将」etc…難しい顔で将棋を指すだけではない、自由な楽しみ方も推奨されています。
日本将棋連盟でも、若手棋士が女性オンリーイベントを開催したり、イベントによっては女性の方が多いこともあったりします。
皆さんもこの波に乗って是非将棋を始めてみませんか?
女性・若者大歓迎&急増中!!
次の記事では、「将棋のプロってなに?」をテーマに紹介していきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました、コメントなど頂けましたら幸いです。
それでは次の記事『将棋フォーカス新MC陣決定!新アシスタント向井葉月とは?』でお会いしましょう!