将棋フォーカス

将棋フォーカス2019年上半期感想~向井葉月さんの評価と中村太地七段、加藤桃子女流三段の新講座について~

こんにちは味噌人です。

今日は久しぶりに4月からリニューアルされた将棋フォーカスの上半期の感想を書いていきたいと思います。

今回は本音ベースということでちょっと辛めなところがありますので、その点ご容赦ください!!

新MC陣の評価・感想~向井葉月、高見泰地、都成竜馬~

では、早速4月から将棋フォーカスの顔をなった新MC陣の評価と感想について、失礼ながら点数をつけながら見ていきたいと思います。

今後に期待したい向井葉月さん

個人的総合評価:

前任の伊藤かりんさんからバトンタッチを受け新MCに就任した向井葉月さん。

同じ乃木坂内での禅譲ですので、かりんさんの功績が高く評価されており、向井さんにも同じ役割が期待されていたかと思いますが、正直現時点での私的な評価は可もなく不可もなくといったところ。

MC力

まずMCとしての力量ですが、まだ二十歳ということもあり、台本を処理するだけで精一杯といった感じですね。

乃木坂の冠番組である『乃木坂工事中』では明るいキャラ、大食いキャラ、変な動きキャラ、前髪湿りすぎキャラなどなど、どちらかというといじられてこそ輝くキャラなので、自分で仕切るトークを展開していくのはあまり得意というわけではなさそうという印象です…そもそもあまりMC向きじゃないような((+_+))

ただ半年経ちようやく番組に慣れてきたのか、持ち前の明るさはなんとなくキャラとして定着してきました。

タイトルや特集を噛まなくなってきた(当初比)点も素晴らしいです。

また声はしっかり出ているので、聞いていて不快感や何言っているかわからないという事はないですし、ややつまりながらでも台本を読むことは出来ているので、最低限やらなければいけない仕事はこなせています。

とにかく明るいアイドルっぽい子がMCをやってるという事は伝わりそうなので及第点でしょうか。

棋力について

棋力については新規の判断材料があまりないので前回のブログの情報中心なんですが

『アイドルが仕事の合間を縫ってやる以上これが精一杯なんだろうな』

という印象。

実際向井さんは舞台やミュージカルの仕事が多く稽古等いそがしいでしょうし、仕方ないところですね。

ただ、フォーカスでの発言で将棋ウォーズでの対局も続けていることも分かりますし、忙しいなか将棋に取り組む姿勢としては十分すぎるんですが、前任のかりんさんがメチャクチャ気合入っていたので、どうしても比べてしまうのがツラいところ。

そろそろ番組内で棋力を図るような企画も出てくると思うので、その時見られる実力に期待したいですね。

発信力について

アイドルがMCをやるにあたってここが一番求められるところだと思いますが、対外的な発信力はっきり弱いです。

というか、運営的に将棋キャラをあまり推したくないのではと思ってしまいます。

アイドルとしての将棋普及のやり方は、前任のかりんさんが道筋をつけてくれているので、将棋イベントのゲストや、CSなどで行われる将棋番組への参加、SNSでの発信など色々とやれることはあるかと思いますが、今のところほぼなしという状況!!

まぁ、これは向井さんが他の仕事で忙しいため仕方ない部分が大きいと思うんですが、ただ番組にいるだけなら他の人に代わってもらった方が向井さんにとってもいいのではと思ったり。

というか、大きなくくりでAKB系列から選ばなければという事であれば、プロ棋士名鑑の表紙にもなったSKEの鎌田菜月さんがいたわけですし、何故それでいけなかったのか現状若干疑問です。

まぁ、これはこれで何故鎌田さんが表紙なのかは謎ですが…。

売りたい若手に将棋キャラという余計な色をつけたくないという運営側の考えなのかもしれませんが、仕事として受けた以上は発信の部分に重点を置いて欲しいですね。

ロケで輝く高見泰地七段

前回も書きましたが、あまりNHK向きではないと思われる高見七段。

向井さんと同じく、まずキャラを知られている前提で、いじられたり、ボケたりしながらリズムを作っていくタイプなので、NHKという舞台が明らかにあっていません。

ある程度詳しい将棋ファンは高見七段が真面目タイプではなくお笑いタイプだと知っていますが、知らない視聴者さんから見たら明らかに真面目キャラですし、見た目とキャラのギャップが補完されるまでかなり時間がかかりそうですね。

ただ、近頃は将棋村での仕事のように、向井さんからパスが飛んでくるわけではない事に慣れたのか、自分で積極的にボケて、自分で回収していますし、そのスタイルが完成したら調子が出てきそうです。

あと、ロケは台本の縛りがないのか超イキイキしてます!!

観る将に扮して将棋イベントなどをレポートする新企画『高見の見物』では絶好調でしたし、将棋ファン的にも『そうそう高見先生はこれでいいんだよ』と思ったはずなので、ロケや現場に行く機会を増やして高見先生にフリーハンドで色々任せて欲しいですね。

相変わらずイケメンな都成竜馬五段

イケメンですね!!

以上!!

まぁ都成先生はビジュアル要員で選ばれてるかと思うので、しっかり画面に映って、噛まずに台本を読んでくれればそれだけでOK感があるんですが、トークも爽やかですし昨年までの中村太地先生のポジションを見事継承されているかと思います。

菅井流やんちゃ振り飛車について

半年間毎回見ましたが、振り飛車党初段の私的には完璧な講座でした!!

棋書で出ればとりあえず購入しておきたい出来ですね。

前回もまとめましたが内容を再掲すると

  • 【内容】◎(頻出系を丁寧に意図も分かりやすく説明。直近の序盤講座で一番良いかも)
  • 【対象棋力】初段前後(初級者にはやや難しいか)
  • 【講師】△(半年近くたってようやく笑顔が出てきた。遅いです、菅井先生)
  • 【聞き手】△(声は聞き取りやすいものの、後半はやんちゃアピールがやや辛かった
  • 【総合評価】〇(とにかく内容が素晴らしく必見。タイトルさえ違えば屈指の名講座だっただけに色々と悔やまれる)

こんな感じでしょうか。

菅井先生が入念に準備して出来ている講座ということは良く伝わってきました。

トップクラスの棋士にこれだけの内容の講座をやってもらえるのは感謝の一言ですね。普及にも熱心な菅井先生ですし、これまで以上に応援したくなりました。

まぁ、やんちゃではなかったですが。

ただ『いやその変化はしないだろう』というところを詳しくやって、本筋をサラリという部分もあったので、棋書で補完されることを願います。

中村太地七段と加藤桃子先生による新講座『太地隊長の角換わりツアー』

下半期の講座内容が判明しましたが、内容は中村太地七段による『太地隊長の角換わりツアー』

現在将棋界で親の顔より良く見る『角換わり腰掛け銀:6八金8九飛型』を中心とした新講座となるんでしょうけど、これまたニッチなところ行きましたね!!

個人的には角換わり一時期指していたので興味はあるんですが、正直アマ同士でプロ的な角換わり腰掛け銀での先後同型からのねじりあいって滅多にならないので、実践で使えるというよりかは

『最新型を第一人者に分かりやすく教えてもらって、プロ棋戦をより楽しもう!!』

という観る将向け講座だと思われます。

タイトル的にも本格的に角換わりの変化を追う感じじゃなさそうですし、今までとは違った視点からの新機軸の講座になりそうで楽しみです!!

講師が中村太地七段、そして聞き手が加藤桃子女流三段とメチャクチャ力が入っているのも、観る将の層への訴求力が高そうです。

加藤先生も女流になってから将棋教室開かれたり、色々これまでにないチャレンジをされてますから、講座で活躍して女流棋界の顔として一層活躍してほしいところです。

中村先生はもちろん、加藤先生も性格が明るくトークも面白い先生なので新講座は文句なしに楽しめるものになりそうですね(^^)

まとめ

新生将棋フォーカス上半期まとめと下半期新講座
  • 向井葉月さんは及第点、対外的発信の強化に期待
  • 高見先生はロケ路線で
  • 都成先生は安定
  • 上半期講座は棋書にも期待
  • 下半期講座は観る将向けの新機軸に期待

こんな感じですかね。

今後も定期的に将棋フォーカスを記事にすることがあるかと思うので、お楽しみに!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました、コメントなど頂けましたら幸いです。

それでは次の記事でお会いしましょう!