こんにちは味噌人です。
皆さんには将棋を指す際、頭に思い浮かべる格言はありますか?
格言というと少し古臭い型のようなもので、実戦には活用が難しい印象を持たれる方も多いと思いますが、将棋においては桂馬を打たれると『桂先の銀定跡なり』と銀で受け、両取りをかけられれば『両取り逃げるべからず』と他の手を指すなど、実戦でも役立つ格言が多くあります。
今日はそんな将棋格言の中で、将棋ファンが実戦で役に立つと思った格言をランキング化してみました!!
2019年8月にTwitter上で行った『実戦で役立つ将棋格言ランキング2019』の11以下を紹介しますので、是非ご覧ください!!
Contents
実戦で役立つ将棋格言ランキング
12位 不利なときは戦線拡大
有利な時にはできるだけ紛れを少なくするために、シンプルな局面にした方が良いのですが、逆に不利な時はできるだけ紛れを求め、複雑な戦いにするため戦線となる場所を多くした方がいい、という極めて実戦的な格言です。
局面が複雑になると頓死筋やタダで大ゴマを抜かれる筋など、思わぬ落とし穴があるもの。特に秒読みや切れ負け将棋の場合には、相手に多くのことを考えさせることが出来れば思わぬミスが引き出せる可能性もあります。
不利だと感じる将棋においては、常に頭に思い浮かべたい格言ですね!!
13位 敵の打ちたい所に打て
格言の意味は読んで字のごとく『相手が打ち込みたいと思う場所に、先に自分の駒を打ち込めば相手の狙いを潰せる』というもの。
有段者同士の戦いとなると一息に攻めつぶすのは難しくなってきますから、この格言のように相手の狙いを的確に潰していく事で、少しづつ局面を良くするという考え方が必要ですね。
14位 玉は下段に落とせ
玉の寄せ方を示した格言。
玉は全方向に動ける強力な駒であるため、上に逃げられると捕まえるのは容易ではありません。
この格言を意識して上部脱出を阻止するだけでも、グッと寄せやすくなる大事な格言ですね。
14位 大駒は近づけて受けよ
角や飛車は遠くからこちらの陣地を狙うことができる攻めの主力ですが、その一方で目標にされ狙われると弱い駒でもあります。
この格言のように中合いをしておびき寄せておくと、強く当てて弾いたり、利きを限定できたり、なにかと得をする事が多いです。
遠くから大駒を活用されそうな場合には、是非とも一度思い浮かべたい格言ですね。
16位 長い詰みより短い必死
玉を寄せる際の指針となる重要な格言です。
こちらに必死がかかっているような局面では相手を詰ますより仕方ないですが、こちらの玉にまだ余裕がある場合は、失敗する可能性が高い難しい詰将棋に手を出すより、確実に必死をかける方が良いという実戦的な格言ですね。
ただ、低段者くらいまでは長い詰みも短い必死も見えない事が多く、活用できる場面が少ない格言でもあります。
17位 玉の守りは金銀三枚
将棋における囲いの基本を示している格言です。
ここ数年のプロ将棋ではバランスを重視して薄い玉形のまま戦う事も多いですが、アマチュアレベルではしっかりとした囲いに収まった固い玉形の方が勝ちやすいと言われています。
この格言のとおり、戦いに備えて金銀3枚の堅陣を目指すことが勝率アップの近道かもしれませんね。
18位 三歩持ったら継ぎ歩に垂れ歩
歩の使い方に関する重要な格言。
相居飛車の将棋でよく出てくる筋なので、居飛車党は常に攻めのバリエーションとして意識する必要がありそうですね。
18位 開戦は歩の突き捨てから
歩の使い方に関する重要な格言です。
歩の突き捨ては序盤であれば入る事が多いですが、終盤では手抜かれることもしばしば。
歩が立たないと攻めのバリエーションが減りますし、受け方も限定されるので、この格言のとおり必要な突き捨ては開戦時に済ませて置くと、後の展開がグッと楽になるでしょう。
18位 玉飛接近すべからず
格言の意味は『玉と飛車が近いとなにかと両取りなどをかけられやすく、流れ弾にも当たりやすいので避けた方が良い』というもの。
右玉など例外は多いですが、この格言に念頭におき、玉飛が接近する場合はその後の展開を慎重に考えておきたいですね。
ランキングの方法
調査手法
Twitter上で実施した企画「#役立つと思う順に将棋格言を5つ書いたらランキング化」の結果を1位5点、2位4点、3位3点、2位2点、1位1点で集計。
実施時期
2019年7月21日~8月4日
調査対象
私のTwitterアカウント@misojinndayoのフォロワー約4,500人とリツイートによる拡散を見て参加した方々。
ランキング結果一覧
12位~38位の獲得票数や総得点は以下の通りです。
【49位~76位】
まとめ
皆さんランキング結果はいかがだったでしょうか?
将棋格言は新しく増えることも少ないので順位の変動要素は少ないですが、それでもその時の将棋のトレンドを反映した結果になっていると思います。
数年に1回は同様のランキング企画を行いたいと思っておりますので、次回も是非投票ください!!
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本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
それでは、また次の記事でお会いしましょう!