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【振り飛車か居飛車か!?】127名が選んだ将棋戦法人気ランキング2019 トップ10

こんにちは味噌人です。

皆さんには将棋で好きな戦法はありますか?

居飛車なら角換わりや矢倉や横歩取り、振り飛車なら四間飛車、中飛車など将棋には居飛車、振り飛車を問わず様々な戦法が存在しますが、その中で一番愛されている戦法は何なのか?

今日はその疑問に答えたいと思います。

今回は2019年6~7月にTwitter上で行った『好きな戦法ランキング2019』のトップ10を紹介します

普段使っているあの戦法は何位なのか?

どうぞご覧ください!!

好きな戦法ランキング

1位 四間飛車

振り飛車界の王道ともいえる四間飛車が見事1位の栄冠に輝きました!!

現存する最古の棋譜にも登場するほど歴史の深い戦法でありながら、今なおプロアマ問わずに多く指されるなど、時代の中で常に進化を続けている点が愛される理由でしょうか。

昨今ソフト研究の進化に伴い振り飛車、特に角道を止める伝統的な四間飛車の価値が見直されるなど、今後プロでも主流の座を取り戻す可能性がある汎用性の高い戦法といえるでしょう。

ただ指しこなすにあたっては確かな受けの技術と捌きの感覚が必要であるため、とりあえず初心者には四間飛車を勧めておけばいいという風潮には疑問符がつきます。

2位 藤井システム

将棋界の序盤戦術に革命をもたらした藤井システムが2位を獲得。

居玉のまま居飛車穴熊や天守閣美濃の堅陣に一気呵成に襲いかかり一息に攻め潰す爽快さと、その精緻に組み立てられたシステマティックな手順は、まさに将棋界における至高の芸術といえるでしょう。

そのセンセーショナルな登場に衝撃を覚えたトッププロたちにより研究が深化し多くの対抗策が生み出されたため、現在では主流戦法の地位にはありませんが、将棋の歴史が続く限り愛される戦法といえそうです。

2位 三間飛車

同率2位となったのは近年新たに注目が集まっている三間飛車。

居飛車急戦に強いものの、四間飛車以上に受け主体の戦いとなるため、穴熊など固く囲われた際に苦しい戦いが強いられる傾向にありましたが、定跡の進歩により持久戦相手でも互角の勝負が出来るように。

プロ間でもその評価が見直されており、復権の兆しがある戦法といえますね。

4位 角交換四間飛車

2位の藤井システムに続き、藤井猛九段により体系化された角交換四間飛車が4位にランクイン。

振り飛車には角交換という従来の格言を嘲笑うかのごとく自ら角交換を行い、逆棒銀などで積極的に攻めていくスタイルはアマチュアにも分かりやすく、人気の戦法となっています。

5位 石田流

攻撃的な振り飛車の代表格、石田流が5位に登場!

盲目の棋士、石田検校により創始された戦法というカッコいい背景も人気の秘訣でしょうか?

棒金や二枚銀、穴熊など有力な対策が多くプロで指されることこそ減ったものの、振り飛車の中でも自分から積極的に仕掛けていける戦法として、今後も安定的な人気が続くと思われます。

6位 ゴキゲン中飛車

後手番振り飛車の救世主として一斉を風靡したゴキゲン中飛車が6位にランクイン。

振り飛車でありながら自ら積極的に動いていける所が人気の秘訣でしょうか?

超速など有力な対策はあるものの、決定版とまではいかず、経験値をいかしやすいため、アマチュアにオススメな戦法と言えるかもしれませんね。

7位 相掛かり

力戦形の雄が7位にランクイン!!

高度に定跡化された角換わりや横歩取り、矢倉などと異なり、力戦となることが多い相掛かり。

現在は先手番角換わりが行き詰まりを見せる中、居飛車党先手番の有力戦法としてタイトル戦などでも多く指されるようになってきています。

今後のトレンド次第では来年以降さらに順位を上げそうな有力戦法と言えるでしょう。

8位 雁木

近年人気急上昇の雁木が矢倉を押しのけてトップテン入りの快挙!!

昔から戦法としては存在したものの、その薄さから昭和後期から平成後期までの玉を固めることを重視するトレンドに合わず、長らくプロでは指されていませんでしたが、ソフト研究の進化により状況は一変。

バランスを取りながら、時には自玉側の桂を攻めに活用できるという柔軟性が評価され、タイトル戦などでも見られる戦法となりました。

現在はややブームが落ち着いた感がありますが、今後どう進化していくのか注目ですね。

9位 角換わり腰掛け銀

角換わり界の長兄が9位に登場。

ここ数年、プロの公式戦で見ない日がないというほどの隆盛を見せる角換わりの中でも、じっくりとした戦いになりやすく王道と言える角換わり腰掛け銀。

プロ間、特にタイトル戦での圧倒的な採用率の高さは、指すことが苦手な観る将でも駒組を覚えてしまうほどです。

相掛かりの台頭や矢倉の復権もあり、徐々に登場頻度は減ることが予想されますが、それでも数年は将棋界の中心を譲らないだろう人気戦法と言えるでしょう!

10位 右四間飛車

現存する最古の棋譜にも登場する右四間飛車が10位にランクイン。

攻めが単調になりやすいこともありプロの公式戦で目にすることこそ少ないものの、その圧倒的な破壊力からアマチュアを中心に愛好家が多いです。

飛角銀桂という攻めの理想形を覚えるのに最適な戦法であり、相手が受け方を間違えると一方的に攻め潰すことができることから、初心者が覚えるのにも適していますね!

ランキングの方法

調査手法

Twitter上で実施した企画「#好きな順に将棋の戦法を5つ書いたらランキング化」の結果を1位5点、2位4点、3位3点、2位2点、1位1点で集計。

実施時期

2019年6月22日~7月24日

調査対象

私のTwitterアカウント@misojinndayoのフォロワー約4,500人とリツイートによる拡散を見て参加した方々。

ランキング結果一覧

トップ10の獲得票数や総得点は以下の通りです。

まとめ

皆さんランキング結果はいかがだったでしょうか?

戦法の人気はその時代の流行に大きく影響を受けますが、トップ10に関しては安定した面子だったかと思います。

次回は11位以下を紹介しますが、そちらはどのような結果となっているでしょうか?

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

コメントなど頂けましたら幸いです。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!