人物紹介

里見香奈ってどんな人?〜プロフィール、家族構成、タイトル獲得歴、人柄、エピソードなど総まとめ〜

こんにちは味噌人です。

今日は史上初の女性棋士に最も近いと言われている里見香奈女流六冠について、タイトル獲得歴や対男性棋士成績等の実績、プロフィール、エピソードなどをご紹介したいと思います。

女流棋界だけでなく、これからの将棋界を背負って立つトッププロなので、是非ご一読ください!

※本記事の年齢、成績等はすべて2019年9月22日時点のものです。

プロフィール【年齢・身長・血液型・出身地・師匠】

  • 名前:里見 香奈(さとみ かな)
  • 年齢:27歳(1992年3月2日生まれ)
  • 身長:162cm
  • 血液型:A型
  • 出身地:島根県出雲市
  • プロ入り:2004年10月1日(12歳)
  • 女流棋士番号:33
  • 師匠:森雞二九段
  • 所属:関西

1992年3月2日生まれの27歳

同じ学年の女流棋士としては『山口恵梨子女流二段』や『加藤圭女流2級』が、棋士では『澤田真吾六段』や『黒沢怜生五段』らがいますね。

ニックネーム

ニックネームは『出雲イナズマ』

出身地である島根県出雲市と、その切れ味抜群の終盤力を合わせた里見女流5冠を表すのにピッタリなニックネームだと思います。

家族構成

家族構成は父、母、兄、妹の5人家族。

5歳年下の妹に同じく女流棋士である『里見咲紀女流初段』がいます。

2人はTwitterで姉妹共同アカウントを持っていたり、一緒に将棋教室を開講していたりと、姉妹中は良好なようですね。

実績(タイトル獲得歴)

【対女流棋士成績】346戦260勝86敗 勝率0.75

現在7つある女流タイトルのうち6つ(清麗、女流王座・女流名人・女流王位・女流王将・倉敷藤花)を保有するなど、圧倒的な強さを見せる里見香奈女流六冠。

合計タイトル獲得数は37期であり、27歳の若さにして女流棋士として『歴代2位』となっています。(歴代1位は43期。『女羽生』の異名を持つ清水市代女流六段の記録)

また永世称号としてクイーン名人・クイーン王位・クイーン王将・クイーン倉敷藤花を有しており、今まで資格を得たもののいない『クイーン王座』にも後1期と王手をかけています。

今年度から新しくタイトルとなった清麗戦も制したことで初となる女流6冠となり、史上初の女流7冠も期待されるところです。

ちなみに女王のタイトルとは相性が悪く、3回タイトル戦に登場していますが獲得は1期だけとなっています。今年度も挑戦者となったものの西山朋佳女王に1勝3敗で敗れており、女流7冠を目指す際の最大の関門となりそうです。

【タイトル獲得合計】 36期

  • 清麗1期
  • 女王1期
  • 女流王座4期
  • 女流名人10期(クイーン名人)
  • 女流王位5期(クイーン王位)
  • 女流王将7期(クイーン王将)
  • 倉敷藤花9期(クイーン倉敷藤花)

受賞歴

【最優秀女流棋士賞】9回(歴代2位)

【優秀女流棋士賞】2回

【名局賞特別賞】2回

【女流名局賞】1回

毎年度功績を残した将棋棋士などに日本将棋連盟から与えられる賞である将棋大賞において、最優秀女流棋士賞を歴代2位となる9回獲得しています。

なお歴代1位は清水市代女流六段で13回。この大記録を抜けるかが注目ですね。

奨励会

里見香奈女流6冠は2011年に奨励会編入試験を受験し、同年5月奨励会1級で奨励会に入会しました。

その勢いで、当時女性としては初の初段への昇段を果たし、2013年には3段へ昇段、2014年4月から奨励会3段リーグに在籍することとなりました。

2014年に体調を崩したことからしばらく休場をしていたため、奨励会3段リーグへの初参戦は2015年10月の58期からとなりましたが、62期終了時点で退会するまで5期を戦ったなかとうとう3段リーグ戦で勝ち越すことは出来ませんでした。

女流棋界では圧倒的な実力を見せる里見女流6冠といえども、奨励会の壁は厚かったといえます。

2011年度 奨励会に1級で入会

同年、初段に昇段

2013年度 奨励会二段に昇段

同年、三段に昇段(55期から在籍)

2014年度 奨励会3段リーグ初戦を迎える前に休場
2015年度 58期より奨励会3段リーグ復帰
2017年度 62期終了時点で年齢規定により奨励会退会

対プロ棋士成績

里見香奈女流6冠の対プロ棋士成績は

54戦20勝34敗 勝率0.37

となっており、通算成績では大きく負け越しています。

対局年月日 対局相手 対局結果 棋戦
9月20日 北浜健介八段 朝日杯 一次予選3回戦
9月11日 伊藤博文七段 王座戦 一次予選1回戦
8月27日 藤原直哉七段 王位戦 予選1回戦
8月19日 古森悠太四段 叡王戦 2回戦
8月18日 稲葉陽八段 NHK杯戦 本戦2回戦
8月8日 大橋貴洸五段 加古川清流戦 本戦2回戦
7月27日 黒田尭之四段 叡王戦 1回戦
7月21日 髙﨑一生六段 NHK杯戦 本戦1回戦
7月4日 畠山鎮七段 朝日杯 一次予選2回戦
7月4日 有森浩三七段 朝日杯 一次予選1回戦

直近10局では5勝5敗としていますが、ここ6戦で5敗とかなり苦戦しており、プロ編入試験への道のりはまた一からといったところでしょうか?

直近の連敗で遠のいてしまったプロ編入試験ですが、清麗のタイトルを獲得し史上初の女流六冠となった勢いで、再びプロ編入試験に近づくことが出来るか注目ですね。

人柄・エピソード

将棋への熱い思い

里見香奈女流6冠といえば将棋に対するストイックな姿勢が有名ですね。

関西将棋会館の3階にある棋士室に足繁く通い、棋士や奨励会員に交じっては練習対局をしているとのこと。

里見香奈女流5冠の第二の師匠ともいえる畠山鎮七段とは19歳の頃から計350局練習対局をしているというのだから驚きです!!

また2016年の将棋年鑑の巻頭特集でのインタビューでは

Q17、女流棋士としての目標は?
どんな時も目の前の対局に感謝して一生懸命盤に向かうこと

Q35、生まれ変わったら何になりたいですか?
もう一回自分に生まれ変わって将棋を頑張りたい。

【将棋年鑑2016】より引用

と答えるなど、その将棋に対する情熱はプロ棋士顔負けと言ってもいいでしょう。

思い立ったら即行動

妹である里見咲紀さん曰く、里見香奈女流6冠は思い立ったら即行動するタイプ。

姉妹でやっている将棋教室も里見香奈女流5冠の発案だそうです。

目指す人物像

理想とする棋士像は羽生善治九段とのこと。

女流棋界の第一人者として、将棋界の顔である羽生九段の振る舞いや将棋への向き合い方に感じる所があるのでしょう。

特技は卓球?

中学生の時に体力をつけるため卓球部に入部していたという里見香奈女流6冠。

持ち前の運動神経の良さから、県大会まで進んだこともあるそうです…将棋棋士や女流棋士の卓球大会が見てみたいですね!!

ボクシングの村田諒太さんの大ファン

先日行われたボクシングWBA世界ミドル級タイトルマッチを観戦していたことで新聞記事もなっていましたね。

里見香奈女流6冠は村田選手の金メダルに感動し、著書にも影響を受け、憧れの存在と語るなど大ファンだそうです。

確かに村田選手のストイックな姿勢と精神的な強さは、里見香奈女流6冠が理想とする姿なのかもしれませんね。

まとめ

里見香奈ってどんな人?
  • 島根県出雲市生まれ、1992年3月2日生まれの27歳
  • 妹に同じく女流棋士の里見咲紀女流初段がいる
  • 女流タイトルを歴代2位となる37期獲得
  • 現在女流7大タイトルのうち6つを保有
  • 奨励会を年齢制限で退会したが、プロ相手に活躍したことで、プロ編入試験資格を得るところまであと一歩

まとめるとこんなところでしょうか?

今後も女流タイトル戦やプロ編入試験など、常に将棋界の話題の中心となることが想定される里見香奈女流6冠から目が離せませんね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

それでは、また次の記事でお会いしましょう!